60kg切りについて

 俺は物心ついたときから体格のいい部類、つまりいわゆる「デブ」であった。といっても小学校低学年のころから父親の筋トレにつき合わされていたりだとか、スイミングスクールに通わされていたためそれなりに筋肉もある「筋肉デブ」であった。しかし小5のころ、なぜか毎日のようにポテトチップスを1袋食べるようになり、筋トレの頻度も減り、俺はみるみる「ただのデブ」に近づいていった。
 中学生に上がり、友達の影響で硬式テニス部に入った。俺の中学にはコートが2面しかなく、当然1年生は筋トレやらランニングやら素振りやらをやらされる。これを期に俺は「ただのデブ」から遠ざかっていった。そうやって変わっていく自分が楽しかったし頼もしくもあった。そして中2のころ、俺の運動能力はピークに達した。クラス内では「足の速い部類」に属し、長距離走に至ってはクラスで1番だったと記憶している。体育祭でもなかなか活躍していた。まさにピークだった。この頃の体重56kg。
 中3の夏、部活を引退した。そして受験勉強のために塾へ行くことも多くなった。塾の授業の前にはいつもなにか食べていた。太った。そしてその冬のある日、体重計が63kgを示し、驚愕したのを覚えている。
 その後、高校でもテニス部に入ったり、マラソン大会を目標にランニングしたりすることもあった。大学へ進学し横浜へ来てからもPRAなどと言ってダイエットに励んだこともあった。それでも結局俺の体重が60kgを切ることはなかった、今日まで。
 俺は大した運動もせず、たった2ヶ月で60kg切りに成功した。応援してくれたみなさんアリガトウ。今後は2度と60kgを超えないよう頑張ります。